和食帖

和食の基本を、静かに。

食材の選び方、調理法、基本のだし、代表的な料理とレシピ。はじめて和食を作る人にも、あらためて基本を見直したい人にも。

食材ガイド

魚介から調味料まで。選び方、下ごしらえ、保存のしかた、代表的な料理を、食材ごとにまとめました。

旬のカレンダー

月を選ぶと、その月が旬の食材がわかります。名前を選ぶと、食材ガイドの詳細が開きます。

調理法

和食の土台になる六つの調理法。名前とコツだけ覚えておくと、レシピがぐっと読みやすくなります。

切る

包丁の入れ方で、火の通り、口当たり、味のしみ方が変わります。

  • 小口切り、乱切り、くし切り、せん切りが基本の切り方。
  • 大きさをそろえると、火が均一に通る。
  • 包丁は押さずに、手前か前に引いて切る。

煮る

だしと調味料の中で火を通し、味を含ませる調理法です。

  • 調味料は、砂糖、塩、酢、しょうゆ、みその順に入れると味が入りやすい。
  • 落とし蓋をすると、少ない煮汁でも味が均一に回り、煮崩れも防げる。
  • 火を止めてしばらくおくと、冷める間に味がしみる。

焼く

直火、グリル、フライパンなどで、香ばしさを引き出します。

  • 魚は塩を振ってしばらくおき、水気を拭いてから焼く。
  • グリルや網は先に温めておくと、皮がはがれにくい。
  • 焼き色がつくまでは、あまり動かさずに待つ。

蒸す

蒸気や酒の力で、素材の水分を逃さずに火を通します。

  • 蒸し器は、蒸気がしっかり上がってから材料を入れる。
  • 貝の酒蒸しは、殻が開いたらすぐに火を止める。
  • 加熱しすぎるとかたくなるので、時間はこまめに確認する。

揚げる

高温の油で、外はさくっと、中はやわらかく仕上げます。

  • 温度の目安は、野菜が160〜170℃、魚介が180℃前後。
  • 衣は冷たい水で、混ぜすぎずに作る。
  • 材料を一度に入れすぎない。油の温度が下がって、油っぽくなる。

和える

下ごしらえした食材と調味料を混ぜ合わせる、いちばん手軽な調理法です。

  • 食べる直前に和えると、水っぽくならない。
  • ゆでた野菜は、水気をしっかり絞ってから和える。
  • ごま和え、酢の物、白和えなど、味つけの幅が広い。

基本のだし

和食の味のもとになるのが、昆布と削り節でとる一番だし。手間は少なく、香りはまったく違います。

水
1L
昆布
10g
削り節
20〜30g

コツ

昆布は煮立てず、削り節は絞らないこと。雑味が出る原因になります。冷蔵で2〜3日、製氷皿に入れて冷凍しておくと使いやすくなります。

  1. 昆布の表面をかたく絞ったふきんで軽く拭き、分量の水に入れる。30分以上おくと、うまみが出やすくなる。
  2. 弱火でゆっくり温める。鍋底に小さな泡がついてきたら、昆布を取り出す。
  3. 火を強めて沸騰したら火を止め、削り節を入れる。混ぜずに1〜2分おく。
  4. ざるにキッチンペーパーを敷いて、静かにこす。絞らずに、自然に落ちるのを待つ。