初心者向け和食の基本Q&A
和食を作りはじめたばかりの人がつまずきやすい、だし・調味料・道具・保存・マナーの疑問に答えます。むずかしく考えず、まずはここに書いてあることだけ覚えておけば十分です。
-
だしって、毎回ちゃんと取らないとダメですか?
いいえ、毎回丁寧に取る必要はありません。まずは昆布と削り節の一番だしを一度作ってみて、味を覚えておくと目安になります。忙しい日は、だしパックや顆粒だしを使っても問題ありません。まとめてだしを取って製氷皿で冷凍しておくと、平日はそれを使うだけで済みます。
大事なのは「毎回自分で取ること」ではなく、「だしの香りがする味噌汁や煮物を、無理なく続けられること」です。
-
しょうゆ・みそ・みりん・酒…違いがよくわかりません。使い分けの基本は?
しょうゆは塩味と香りの土台、みそは塩味とコクとうまみ、みりんは上品な甘みとつや、酒は素材のくさみを取って風味をまろやかにする役割です。煮物なら「酒・みりん・しょうゆ」、味噌汁なら「だし・みそ」という組み合わせを覚えておくと、たいていの家庭料理に対応できます。
調味料は一度にすべて揃えなくても大丈夫です。しょうゆ・みそ・みりん・酒・塩・砂糖の6つがあれば、和食の基本的な味つけはひととおり作れます。
-
和包丁や土鍋がないと、和食は作れませんか?
作れます。最初に揃えるべきなのは、専用の道具よりも「よく切れる包丁」「厚手の鍋」「すり鉢か小さめのボウル」の3つです。三徳包丁(普通の万能包丁)でも、和食の下ごしらえはほぼこなせます。
土鍋やすし桶、卵焼き用の四角いフライパンなどは、作りたい料理が決まってから少しずつ買い足していくのがおすすめです。無理に一式揃えようとすると、続けるのが負担になってしまいます。
-
野菜や豆腐は、買ったらとりあえず冷蔵庫に入れるだけでいいですか?
食材によって適した保存方法が違うので、そのまま入れるだけだと傷みやすいものもあります。たとえば大根やねぎは、葉を落として新聞紙などで包んでから野菜室へ。豆腐は開封したら水に浸して毎日水を替え、2日以内に使い切るのが目安です。しいたけなどのきのこ類は洗わずに、キッチンペーパーで包んで保存します。
それぞれの食材ページの「保存」欄にも目安を載せているので、迷ったときはそちらも参考にしてください。
-
和食を食べるときの、最低限のマナーを教えてください。
まず、お茶碗や汁椀は手に持って食べ、大きめの皿や鍋料理は持ち上げないのが基本です。お箸は器を持たずに直接刺す「刺し箸」や、料理の上であれこれ迷う「迷い箸」を避ければ、それだけでずいぶん自然に見えます。
盛り付けは、ごはんを左、汁物を右、おかずを奥に置くのが一般的な並べ方です。食べ終えたら、器やお箸を食べはじめる前の位置に軽く戻しておくと、きれいな印象になります。